Trois

Cerise
さくらんぼ

私たちが住んでいたのは、16区、パッシー通りに程近いアパルトマン。

日常の買い物は、バス通りの坂道を登ってパッシー通り界隈へ出るか、セーヌ川にかかるグルネル橋を渡ってシャルル・ミッシェル駅あたりに出掛けるかのどちらか。

パッシー通りは、マダム御用達のとてもおしゃれな通りで、リネン類の専門店や、高級シルバーのお店、チョコレート屋さんなど、ウィンドウショッピングだけでも十分楽しめるところです。

そして、パッシー通りのひとつ裏手の通りには、チーズ専門店やパン屋さん、サロン・ド・テ、そして、八百屋さん果物屋さんなどがつらなり、夕方はご近所に住むマダム達でごった返していました。

この季節の果物屋さんの店先には、色とりどりのフルーツがワゴンに山盛りになって売られていました。イチゴ、サクランボ、フランボワーズ、アプリコット、モモ、が配色よく、でもなんとなく無造作に並べられて・・・。(私にはこの山盛り無造作が、なおいっそうおいしそうに見えたようです。)この豊富な果物や野菜を見ると、フランスはさすがに農業国だけのことはあるものだと、改めて実感しました。

この店の前を通りかかると、足が止まり心をうばわれ、目がくぎ付けになり、ノドがゴクリとなる・・・のは、私だけではないでしょう。

お店のおじさんに、『サクランボ1キロ下さい』と、計ってもらうのも楽しいもので、少しドキドキしながら声を掛けたものでした。値段も日本より安価なのも魅力です。(お味は日本のものの方が勝ち!というものも・・・!?)

フランス菓子は総じてフルーツを使ったものが多いように思います。これだけおいしく、そしてこれだけ美しいフルーツがたっぷりあるのなら、お菓子に使わないはずはないですね。(Juin2002)