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2006年がスタートしました。
『一年の計は元旦にあり。』なのですが、年末までの慌しい生活から
解き放たれホッとするせいか、
年明けの数日間はどうも調子が上がらず、
ぼんやりと気の抜けた一月を過ごしてしまいます。

ブダペストで新年を迎えるのも2度目となりました。
ハンガリー流の生活にもすっかり馴染んできました。
『ゆっくり、焦らず、怒らず』
何事においてものんびりモードのこの国では、イライラするだけ損。
いつもアクセクとしていた東京での生活と比べると、なんと時間の流れが
ゆったりとしていることか。
郷に入っては郷に従え。ひとりアクセクしても意味がないのです。

日本で暮らしていると、雑誌やテレビ、そしてインターネットなどで、
溢れるばかりの情報に溺れそうになります。
クリスマスには、どこのレストランに行き、
プレゼントにはどのブランドの商品がオススメで・・・etc.

ハンガリーでも、若者の間ではそんな話題もあるのかもしれませんが、
やはりここはヨーローッパ。
”クリスマス商戦”といった傾向は、日本やアメリカほどはないようです。
あるとしても、子供向けプレゼントのチョコレートやお菓子。
そしてクリスマスの夜に食べる”コイ”のCMぐらいです。

人々は、極寒のクリスマス市に出かけては、ホットワイン片手に、
クリスマスオーナメントや防寒グッズ、ハンガリーの民芸品や
特産物の屋台小屋を見て回る事を楽しんでいるようでした。
このクリスマス市に出店している商品は、
ここ何十年も代わり映えしないんだろうな、と思うような素朴なものばかりです。

それはそれでとても羨ましい事であり、ある意味幸せな事であると思います。
商業主義、利益至上主義の日本の中でとっぷりと暮らしてきた私にとっては、
いささか物足りなさを感じないわけではありませんが、
足元を見つめなおす良いきっかけとなったことは確かです。

クリスマスケーキという美しいものもなく、とても素朴な
”ベイグリ”というお菓子が山積みされているだけ。
余談ですが、今年はベイグリを買おうと思っていた矢先に、
テレビのニュースで、『街で売っているベイグリを調査したところ、
石のように硬かったりカビが発生していて、かなり問題がある。
特に調査したクルミの3分の1は「とても食べられたものではない」』
と報道されたのを見て、私は買うのをやめました。

とにかく、ベイグリは大量生産で市販するものではなく、
クリスマスを前に、家族が集まり、ゆっくり時間を掛けておいしいものを
作って食べる、というのがポリシーのようなのです。
考えてみれば、日本のおせち料理やお雑煮も同じですね。

ブダペストに暮らしてみて、これまで忘れていたものを、
ふっと思い出したような気持ちになる時があります。
情報も商品も、自分にとって本当に必要なものだけで良いんだな・・・と。
良いものを必要な分だけ。
とてもシンプルで解かりやすいことです。

ということで、こんな事を考えながら年を越し、
今年はどんな一年にしようかと思い巡らせている毎日です。
今年は、基本に返り(どんな基本かさだかではありませんが???)、
何事においても、気負わず、焦らず、じっくりコツコツがんばろうと思います。


皆さまにとっても素晴らしい一年でありますように。



レッスンではあまり基本形のアレンジをしてこなかったように思います。
基本のトライアンギュラーのアレンジも、
とてもあらたまったシーンでは、気持ちも引き締まり美しいものだと思います。
画像は、バラと宿根スィートピーのアレンジで、
数年前にお祝いにお届けしたのもです。